「良太! 次はあれに乗るわよ」

 日曜日。さよちゃんと一緒にテーマパークへ。
 猫のキャラクターをモチーフにしたコーヒーカップに乗り、次はメリーゴーランドを要求されている。
「あらあら、連続で回転系なのね。お姉さん、酔っちゃうかも」
「綾瀬部長、馬車でしたら上下運動がないから、まだ大丈夫じゃないですか?」

 そして、後ろから綾瀬先輩と千香の話し声。
 この声がさよちゃんの耳に入る毎に、若干機嫌が悪くなっている気がする。
「ところで良太。あの取材陣2名は、いつまでついてくるのかしら」
「俺が聞きたいよ」

 今回の騒動が千香の内輪もめと判り、生徒会副会長から各部へ直接「新聞部の件は誤情報」だと連絡させた後。
 さよちゃんとの約束通り、日曜10時にテーマパークへ来たのだが、何故か2人にバレていた。
 マジで盗聴器でも付いているんじゃないかと疑ったほどだ。
 そして、2人曰く取材として、ずっと1歩距離を取ってついてくる。

 俺としては、疾しいことがあるわけじゃないので、別に気にしていないのだが……。


 結局、新聞部の部員集めは引き続き行うことになったけれど、評判は回復。
 ……今回のことで、生徒会副委員長に貸しが出来たので、最悪新入部員が入らなかったとしても、何とかしてもらおうと考えているのは、ここだけの話。


 というわけで、これからも高槻東高校の新聞部は、皆の関心を惹く記事を描きながら、それぞれの趣味を織り交ぜた新聞を発行していきます。
 常時部員募集中な、新聞部をこれからもよろしくお願いします。



完